ストーリー

4話

ハテナとは

「それでどんな異変がおこっているんだ」
 ウェンディが人形と共に手を下ろしたのを確認してから、レトが女の子にたずねる。
「ウェンディちゃんが家にはいれなくなっているんです」
 家にはいれない、とは。ウェンディの家の玄関が壊れているということだろうか。そういえば家に入れないのは俺もおなじなんだが。というか、家までたどりつけないというべきか。
 まあ俺はそれで、いいんだけど。
 ウェンディのほうをみると、大きめの目を見開いて女の子の方を見ている。どうやら心当たりがあるようだ。
「家に入れない、って夜に抜け出したんじゃないのか」
「ちがうの。気付いたら公園にいたんだよ」
 レトに嫌われたくないのか、ハキハキと答えるウェンディ。ぬいぐるみを両手でつよく抱きしめながらレトを見ている。
 ウェンディにしてみたら自分を守ってくれたお兄さんなのかもしれないが、俺にしてみたら嫌みなやつである。レトに必死に自分をアピールしているウェンディをみると釈然としないものを感じる。
「公園にいたってことは…もしかしてワープしたとかか」
「なにいってんだお前」
 レトが目を半眼にして、俺に視線を移す。
 ほらみろ。また俺にあたってきた。ウェンディが媚びを売るほど良い奴ではないだろう。
「そうとしか考えられないだろ。ウェンディが真夜中に寝ぼけながらであるいたって言うのか」
「その方がまだありえる。人が瞬間移動なんてするわけないだろ」
 木の中にくるのだって瞬間移動みたいなもんじゃないか。入り口をくぐったら地面より遥か上空にいたんだぞ、俺は。お前もそうなんだろうが。入り口は一つしかないんだ。
「ウェンディ、昨日の夜になにがあったか話してくれないかな」
 ラズラがウェンディに向かって手をあわせてお願いをする。たしかに、俺たちが憶測で話し合ってもなにも進まないんだ。本人が証言したら、レトもワープしたのだと認めるだろう。
「昨日の夜お月さまにおねがいしたの。お兄ちゃんにあわなくていいようにしてほしいって」
「おにいさん?」
ラズラがオウムがえしに聞き返す。ウェンディは頷いて、ぬいぐるみを抱きしめた。
「おにいちゃん、わたしがこの子をもってると怒るんだもん。いつまでもそんなのもってるんじゃないって」
 このこ、とは家畜のぬいぐるみのことだ。
 いわれたときのことをおもいだしているのか、落ち込んだ様子のウェンディに、かわいいぬいぐるみですね、と女の子が声をかけている。
 ぬいぐるみをもっていると怒る兄ときいて、ウェンディに共感してしまう。
 俺も家のやつらに馬鹿にされていたからだ。いつまでゲームなんかで遊んでいるんだと。すこし年が上だからって、なんでも指図しないでほしいものだ。
「その兄はいまどこにいるんだ」
「家だよ。おにいちゃん、体が弱いからあんまり外にでたらだめなの」
「それで、お兄さんにあいたくないという願いをが、家をでることで叶ってしまったんですね」
 女の子の口ぶりから察すると、ハテナの現象は視えるが、お願いの内容までは視えないようだ。
「うん。でも、本当にお願いが叶うなんて思わなかったし、急に外にでるなんて思わなくて。怖くなったけど、お家に帰ろうと思っても見つからなくて。歩いてたらセルとおねえちゃんが追いかけてきたの」
 その言葉に再び女の子が頭を下げる。ごめんなさい、不安なときに急に追いかけたりして、と何度も頭を下げている。ウェンディのほうはもう気にしてないもんと笑い、少し前きいたようなやり取りを繰り返している。
 俺も一緒に謝るべきだろうか。だがさっき謝罪はしたのだ。なんども同じことを繰り返すのはクールではないのではないか。
 俺はレトに視線を移した。人を馬鹿にしたような言い回しをしやがって。やはり俺のほうが正しかったではないか。
 いままでのレトが俺に行った不当な扱いを思い出し、勝ち誇りながら胸をそらす。
「あるじゃないか、ワープ」
「そうみたいだな。お前の方が正しかった」
 軽く流されてしまった。こいつには知らないこととか、間違えたことをしてしまったことに対して恥じる気持ちはないのか。張り合いがなくて、少々肩すかしをくらう。
 これでは勝ったはずなのに、負けたみたいではないか。
「ウェンディはお家の場所はおぼえてるのよね」
「うん。ちゃんとおぼえてるはずなんだけど、どれだけ探してもみつからないの」
 ラズラの言葉に表情を曇らせるウェンディ。
 ウェンディが家の場所をおぼえていないならただの迷子だが、これがハテナというやつのようだ。ウェンディの目には自分の家が見えなくなっている、ということだろうと女の子とラズラと話をしている。
 なんでもおこるとはいわれているものの、なかなかに信じがたいが。
 異変が起こっているといわれるだけではわからなかったが、ハテナがおこっている間は自分のやりたいようにできるというわけでもないらしい。現にいまウェンディは家に帰りたがっているにもかかわらず、こうして困っているのだから。
「ウェンディちゃん。お家に帰りたいですか」
女の子の言葉にぶんぶんと首を縦に振るウェンディ。自分のまいた種とはいえ、閉め出しをくらうなんてつらいに決まっている。
「おにいちゃんにあいたくないなんて、もう思わないよ」
 ウェンディの言葉にラズラが微笑む。
「では、私とエンゲージをしてもらえませんか」
 女の子の言葉にわかったと頷くウェンディ。
「手加減してあげてね」
 ラズラが念を推すようにいって、女の子も頷く。
 女の子とウェンディが見つめ合う中、テーブルの周りを張りつめた空気が漂っている。飲みきっていない紅茶の水面が、この空気にあてられて震える。肌がピリピリと痺れたような感覚に襲われ、体が震える。女の子はウェンディを家に帰すためにエンゲージをするはずであるにもかかわらず、この重苦しいはなんなんだ。
 木の外にいた頃、商人が家に訪ねてきたときにこんな気配を感じた。家族からだ。自分のほしい物を誰よりも先に手に入れるために目を光らせ、お互いを敵視していた。それでも、ここまでではなかった。
 あいつらは俺がいなくなって取り分が増えたとよろこんでいるのだろうか。
 俺がもう会うことのない家族に思いを馳せ始めた頃、ラズラが右手を挙げた。
「じゃあお会計すませるから、外にでましょ」


「緊張感のない女だ」
 レトに小言をいわれながらも、まるで気にしていない様子のラズラに支払いをしてもらった。女の子がすみませんと頭を下げる。俺も女の子に倣ってお礼をいう。
 店をでた後、俺たちは町から少し離れた広場に向かうことになった。
「あんなところでエンゲージしたら、店の人に迷惑がかかるじゃない」
 エンゲージというのはなかなか過激なもののようで、ラズラが場所を変えようといいだしたのだ。女の子がそれに同意して、人気のない広場に向かうことになった、というわけである。
 ラズラはしっかりと周囲の人の様子を見ているようだ。それに比べて、女の子は少々おぼつかないように感じる。ウェンディを急に追いかけはじめたり、エンゲージを知らない俺たちはともかく、店のなかであることを忘れてエンゲージをはじめようとしているようだった。
 少々抜けているのはいいのだが、今後彼女に振り回されないように釘をさすことにする。彼女も先走りをしては慌てているようだし、落ち着いてもらった方がいいだろう。
「意外とまわりみえてないよな」
「本当そうですよね。すみません」
 強くいったつもりはない。だが、いつもの謝罪をいわれてしまった。
 すみません、によって会話する気を失くしたため、広場につくまで、彼女とのおしゃべりはあきらめることにした。
 どんな返答を期待していったのかは、俺にもわからない。少なくとも謝罪を求めたつもりはなかったのだが。
「レトがピリピリした空気にするからよ。お店の人こっち見てたし。エンゲージするのはきみじゃないのに」
 俺と女の子、ウェンディは黙って歩いているので必然的にラズラとレトの会話がきこえてくる。先ほどの張りつめた空気はレトがつくっていたらしい。どうやってあんな空気を作るのだろうか。最初にレトに会ったときの形相を思い出すと、できないこともない気がしてくるから不思議だ。
「オレはエンゲージを知らないが、ようするに勝負なんだろ。真剣にするべきだと思っただけだ」
「真剣勝負なんかしたらウェンディも彼女も傷ついちゃうじゃない。特にウェンディは両親のところに無事に帰すって約束してるんだから」
 傷つく、という言葉がひっかかる。そいえばエンゲージとは何をするのだろう。
「エンゲージは具体的には何で戦うんだ。傷つくということは、殴り合うのか」
 一人で考えていても答えがでないため、二人の会話に割って入る。ラズラはこちらに振り返り、女の子にちらりと視線をむけた。彼女はウェンディと小さく言葉を交わしている。
「彼女が殴り合う姿が想像できる?」
「ちがうのか」
 レトがたずねる。こいつも殴り合うものだと思っていたらしい。
「ちがうわよ。殴り合いなんてみていられないじゃない」
「でも傷つくんだろ」
 殴らないのに傷つく、の意味がわからず、先ほどラズラがいった言葉を繰り返す。
 女の子が超能力を使えるといったとき、ウェンディはハテナをいっぱい解決するといっていた。超能力で解決できるのがエンゲージなら、ゲームなどで対戦するということはないだろう。
「みればすぐわかるわよ」
 結局ラズラに教えてもらえることもないまま、俺たちは人ごみの少なくなっていく町を歩き、さびれた広場についた。
 地面につきささった杭に針金を巻き付けて、入る場所を限定している広場の奥には、鉄の塊が山積みになっている。木や草は生えていない。ゴミ山から離れた広場の中には、これまた鉄で出来た小屋が設置されている。入り口は扉ではなく、黒い垂れ布でおおっていた。
「あの中でやるのか」
「はいらないわよ。このままここで」
 女の子とウェンディが広場の端に立ち、向かい合う。俺たちは入り口に突っ立ったままエンゲージとやらがはじまるのを待った。
 女の子とウェンディが手を前に出すと、二人は指にカードを挟んでいた。同時にシール解放と叫ぶ。
 カードが発する光に、思わず目を閉じる。断続的に光りながら、二人を中心にした風が巻き起こった。広場の砂埃が舞い上がる。強烈な光と砂塵におもわず顔を腕で覆った。
 なにがおこったんだ。二人はまるで魔法を使っているように光を放ち、風を巻き起こした。殴り合うのでなければ、もしかして火の玉を飛ばしたりするのだろうか。魔法バトルがエンゲージなのか。
 あんな暴風の中に立っている女の子は無事なのだろうか。
「なんだあれは…」
 かすれたレトの声に、腕をおろして目を開ける。
 女の子もウェンディも無事だった。が、二人の目の前に見たこともない生き物がいる。
 女の子の前に浮いているのは、蝶のような丸み帯びた四本の羽を生やした細長い生き物だった。地に尾をおろすと、女の子の背より少し高めの大きさぐらいにはなるだろう。一方、ウェンディの前には彼女がいつも抱きかかえている羊のぬいぐるみが、まるで生きているかのように立っている。もこもことした体にうずめた頭を、上下に揺らした。
 ウェンディはまだ羊のぬいぐるみを持っていた。つまり、彼女の前に立っているのはぬいぐるみとは別の物体ということだ。
「おどろいたでしょ。あの子達を戦わせるのが、エンゲージ」
 ラズラが俺とレトに視線を移していう。
「あれはいきているのか…」
 レトは突然現れた生き物から目をそらさないまま、呆然としたように呟く。俺よか驚いているようにみえる。返答を期待しているというよりは、おもわず気持ちが口にでたといったようすだった。
「生きてるよ」
 レトの独り言のような言葉にも律儀に返事をするラズラ。その言葉に我にかえったかのようにラズラの方を向いて、女の子の前にいる生き物に指をむける。
「自分の代わりに別の生き物を戦わせるのか!」
 レトが大声で非難する。だがラズラは動揺もせず、指を指しているほうの腕をやさしくつかんだ。
「あれはウェンディ達とは別の生き物ってわけじゃないの。さっきもいったじゃない、心の形だって。あれは彼女達の心を具現化したモンスター。トイミューズっていうの」
 よくわからぬうちに木の中に入り、自分のことを人じゃないという女の子にあったり、ワープするようなみたこともない装置を見てきたのだ。俺は驚きはしたものの取り乱す程ではなかったが、レトのほうはなかなか衝撃が大きかったようだ。力が抜けたように腕をおろした後、信じられんと呟く。
「レトやセルの中にもいるんだから」
 その一言にはさすがに冷たいものが額からながれるのを感じた。あんなのが自分の中にいるのだと思うと、多少の興奮と吐き気が同時にこみ上げる。
 モンスターとは、俺の中では倒すものなのだ。仲間と一緒に倒す悪いものなのだ。それなのに自分の一部だなど。
 受け入れがたい現状を前に、俺の右頬をつねってみる。いたい。現実のようだ。
 俺の中にもあんなモンスターがいるのか。
 女の子とウェンディに改めて視線を向ける。
 女の子の方のモンスター、トイミューズが虫のような二本のか細い腕で円を描くと、水で出来た球体が出現した。
 ウェンディのトイミューズにめがけて水の玉を投げつける。
 羊のトイミューズが水の玉の中に入り、呼吸が出来ずもがいている。
 ウェンディが先ほどの白いカードを再び掲げる。再びそのカードを中心にした強い風が巻き起こり羊のモンスターはそのカードに吸い込まれるようにきえていった。
 ウェンディが手を下ろし、スカートのポケットにカードをしまう。
「おねえちゃんありがとう。いたくないようにしてくれて」
 そういって笑った。
「あんだけでおわったのか」
 拍子抜けをして、思っていたより非難的な声の調子になってしまった。ラズラがあたりまえだよと半眼になった目を向ける。
「ウェンディを無事に帰すっていったじゃない。けがなんかさせられないでしょ」
 ウェンディがレトの方にかけよる。ウェンディの頭をなでるとうれしそうに笑った。
「あの怪物が弱ると人間の方も弱るのか」
「そうだよ。だからおねえちゃんが一回攻撃をした時にやめたの。けがはしないし私はエンゲージに負けたことになってハテナも消えるから」
 女の子がウェンディに視線を合わせてかがみ、ちいさくうなずいた。
「ウェンディちゃんの願いを叶えていたハテナは消えたみたいです」
「おねえちゃんのいった通りだったね!ありがとう」
 女の子は照れたようで、ややうつむきながらも微笑んだ。
 どうやら女の子とウェンディはあらかじめエンゲージの流れを話し合っていたようだ。
 二人はそのまま羊のぬいぐるみのかわいさについて話し合っている。楽しそうだ。
 女の子の、困ったようないつもの微笑みとも、俺を超人だと勘違いしてうれしそうにしていたときとも違う、自然な笑顔に目が惹き付けられる。
 普段からこんな風に笑っていれば良いのに、と思う。謝罪の言葉を向けられるよりよっぽど気分がよくなるだろう。
 おもわずこちらまで笑みがこぼれる、魔法にかかったような気分になる笑顔だった。


 ウェンディを家に届けたとき、空が紅くなりはじめていた。
 本来女の子と二人で来る予定だった時計塔につき、石畳の階段に四人で腰を下ろす。四人の影が同じ方向を向いて伸びて、怪物のような形をつくっている。
「どうだった?レトもセルもトイミューズ、ほしくなったかな?」
 思ってもいないことを決めつけたようにいうラズラの言葉に、レトが大げさに肩を震わせ、俺の頬を冷や汗が伝う。
「いらない」
「そんなさみしいこといわないの。木の外にでたいんでしょ?」
 レトのそっけない言葉をたしなめるラズラ。
 夏の生温い風が吹いた。昼頃の人だかりも影を潜め、昨日の夜に感じた人気のなさを感じる。やはり夜には街は静かになるようだった。
「木の外にでるためにはエンゲージで強くならなきゃでられないのよ」
 ラズラが指を一本立てて、片目を閉じてレトに視線を送る。
 昨晩女の子もそんなことをいっていたなと思い出す。一番つよくなれた人だけが外にでられるとか。
「あれで戦うしかないのか…」
「そういうこと」
 レトがげんなりとした様子で頭を抱えるのと対象に、ラズラはなにやら楽しそうだ。
「セルもいるでしょ?」
「いや」
 突然俺の方に話題をふられて、思わず即答してしまう。
「木の中だとケンカするのにトイミューズ使ったりすることもあるし、持ってた方がいいって」
 木の外にでれること以外にもセールスポイントがあったらしく、レトのときとは違う切り口でせめてくる。
「いやだが」
「ハテナがおこったときに消滅させれるのもトイミューズだけだし、野良のトイミューズとかもいるしさ。ハテナをおこしてるとき、今回みたいに持ち主と離れてないのなんか稀なんだから。人を見つけると大体追いかけてくるし、持ってないと生活しにくいよ」
 野良のトイミューズ、という言葉が頭の中で響く。あんなモンスターがその辺をうろちょろしているなんて危険ではないか。木の外でいうゼロのようなものだろうか。
 野良なら倒してもいいのだろうか。モンスターを倒すなんてまるでゲームの中みたいだ。ゼロのときは対抗策があなかったから逃げるしかなかったものの、同じような相手と戦う方法があるのなら、ゲームを生身で体験する感覚に近いのかもしれない。
「…そこまでいうなら」
 しぶしぶ、という言い方こそしたが、内心トイミューズが手に入るのが楽しみになってきた。気持ち悪いモンスターでなければいいが。
 ラズラのほうもそうこなくっちゃと喜ぶ。
「トイミューズをだすためにはシールがいるの。あたしとレトはシールをもらいにいってくるから、二人は超人にあってきなよ」
 ラズラの言葉に、いままで下を向いていた女の子が顔をあげる。
 シールとは何だろうか。どんな模様をしているのか。
「いいのですか?」
 俺の思考をよそに会話が続いている。
「もちろん。元々レトには木の外にでる方法教えるっていってたし。あなたたちにも約束したもんね」
 女の子がラズラに頭を下げる。
「ありがとうございます、ラズラさん」
「ラズラでいいよ。はいこれ」
 そういってラズラは、紙の切れ端に地図をかいて女の子に渡した。
「本当は一緒にいった方が良いとは思うんだけど、シールの受け取り場所がもう少しでしまっちゃうから」
 地図の上に超人の家までの道のり、と書いてある。紙の端にはラズラと名前が書いてある。
「それ見せたらあたしの知り合いだって分かると思うから。ついていけなくてごめんね」
 地図によると再び町外れまでいき、森に入るようだ。
 女の子は地図を見て何度か頷いた後、ラズラに再び頭を下げた。
「わかりやすい地図をかいてくださりありがとうございます。助かります。セルさんのシールをお願いします」
 まるで俺の保護者のような口ぶりだ。
「まかせて。もうそろそろ日が暮れるから、明日のお昼に、またここであいましょ」

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2012.08.15- Meijitsu Minori.